女性部下のマネジメントは女性の社会進出が著しい今日
マネージャーとしてかかせないスキルのひとつです。
女性のすばらしい能力を活かせる管理職を目指しましょう！

　■世の中は公平（平等）ではない
　基本的に何事においても世の中は公平ではありません。
　勘違いしないでいただきたいのは公平でなくとも良いと
　言っているのではないのです。
　やはり、何事も公平であるべきだし、それを目指すのは
　大切なことです。
　しかしながら、ここでよく考えて欲しいのは、たとえ悪
　意がなくともケーキを等分にするかのように、あらゆる
　ことを公平にすることは困難なのです。
　仕事の分担にしてもしかり、日常の利害関係の損得にし
　てもしかりです。
　また、当然悪意の不公平というものもあり、これは人に
　好き嫌いがあり、人にモラルのバラツキがある以上必ず
　発生します。
　ここで、みんなにわかっていただきたいのは、不公平に
　なってしまうのが必然という事実をまず認識していただ
　きたいのです。
　ただし、これはあくまでも、自分が受け手側になる場合
　の話です。
　もう少し簡単に書きます。他人に対しては極力公平にす
　る努力はするが、自分に対しては他人にすべからくの公
　平を期待するなということです。
　期待しなければ腹も立たないし、冷静に受け止める事が
　できるので、自分なりにそのことを分析して、他人には
　同じ不公平を与えない努力をすることができるのです。
　そんなの損だよって思う人もいるかもしれませんが、自
　分の不幸を嘆きながら少しでも損せまいと生きる人と、
　本当はちょっと損しているかもしれないけど、気にせず
　人に対しては常に冷静に付合えるひととどっち　が幸せ
　でしょう？って話なのですが、わかるかな？
　まあ、もし気が向いたら、だれかと損得の関係が生まれ
　たときに、あえて自分から損な側を選んでみてください。
　得して浮かれてる人よりカッコよくないかな？

  ■物事に正解はない
　学校の勉強、問題には約束ごととしての正解があります。
　なので、一般的に良く勘違いされているのは、勉強や仕
　事もやり方には正解があると思っているということです。
　実は正解があるのではなく約束があるだけなのです。
　何のことだかよくわからないですよね・・・
　ちょっと視点を変えてみましょう。
　よく仕事をしていて、『どのやり方が正しいんですか？』
　という質問を先輩や上司にするシチュエーションがある
　と思います。
　職場でルールが決まっていることについては明確な答え
　がかえってきますが、そうでないものについては期待し
　た返事をもらえず、不安に思ったり、不満を感じること
　ってありませんか？
　だけど、仕事のやりかたにこれがベスト！もしくは正解
　って断言できる人はだれもいないのです。（こういう質
　問をするなと言っているわけではないので、わからない
　ことは先輩、上司にどんどん聞いてください！）
　じゃあ、こういう場合にみんなが何に正解を期待してい
　るかというと、『これまでの経験上どれが一番問題なか
　ったのか』もしくは『これまでの経験上どれが一番うま
　くいったのか』ということを聞いているのです。
　また、回答する側も同じ観点で回答していることがよく
　あります。
　だけど、この状況だと過去にうまく行った経験があれば
　いいけど、うまくいかなかったことばかりだと、そのな
　かで最もマシだったものを選ぶか、もしくはどうしたら
　よいのか相当悩むといったことになってしまいます。
　つまり、仕事のやりかたや、世の中の問題解決には正解
　のないものがたくさんあってあたりまえということなの
　です。
　逆に言えば、自分で最も妥当と思われる方法を考え、人
　に納得させ、や　ってみてうまくいかなければ、次の方
　法を考えるのがほとんどであることを認識することが大
　切なのです。
　つまり、正解は自分で考え出すものなのです。（当然ひ
　とりで悩まずまわりと相談してやりましょう！）
　なので、仕事やプライベートでどうすればよいかわから
　ず、解決がみつからなくても、あまり不幸に思わないで
　欲しいのです。だって、基本的にはそうなるのがあたり
　まえなのです。

  ■お天道様（おてんとうさま）は見ている
　はじめの公平の話で『他人に対しては極力公平になる努
　力はするが、自分に対しては他人にすべからくの公平を
　期待するな』と書きましたが、そうは言っても自分ばっ
　かり割りに合わなかったり、真面目にやっていても誰か
　らも理解されていないと思うと、かなり虚しいですよね。
　こういうときによく慰めの言葉として、『誰かが見てく
　れてるよ』とか『わかってる人はわかってると思うよ』
　っていう言葉があります。
　事実そうです。世の中うまくできたもので、人知れず苦
　労している人や、真面目にやっている人をキチンと見て
　くれているひとは必ずいるものです。
　でも、その人が自分から名乗り出て『よくやってるよね』
　って言ってくれるかというと必ずしもそうではないので、
　そういった慰めの言葉も耳に入らないときもあります。
　でも、確実に誰も知らない部分での自分の努力を知って
　いる人間が世の中に１人いるのです。
　誰かというと、それは自分自身です。
　よく、『お天道様（おてんとうさま）は見ている』とか
　『神様は見ている』とかいうけど、ここでいうお天道様、
　神様というのは自分自身の心なのです。
　なんだ、結局自分しかわからず、他の人にわかってもら
　えないってことかと思ったあなた、ちょっと待ってくだ
　さい。
　人間にとって一番の幸せってなんでしょう？う〜ん、よ
　くわからないですよね。
　では逆に、一番の不幸ってなんでしょう？
　それは、自分自身を好きになれなかったり、自分自身の
　行動に胸を張れなかったり、自分自身にやましい気持ち
　があることではないでしょうか？
　人から認められたいがため悩んだり、あの手この手を考
　えて人に認められる努力をするよりも、自分に胸を張れ
　る行動を一生懸命やって、スカッ！とした方が、きっと
　自分自身を好きになれると思います。
　そうはいっても人間だれしも悩んだり、迷ったり、時に
　はズルくなる場面があって当然だと思います。
　そういった時に何に基準をおいて行動すればいいかとい
　うと、将来、自分の子供に言える行動かどうかというこ
　とです。
　これくらいだったら将来子供に笑って話せるかな？とか、
　これくらい頑張れば母さん頑張ったぞ！って言えるかな？
　ってことです。
　なので、迷ったときには将来自分の子供に親として恥ず
　かしくないかどうかを指針に行動してみるのもひとつの
　方法じゃないかと思います。
　そして、自分で頑張れたと思ったときには、自分で自分
　にご褒美をあげたらいいと思います。