女性部下のマネジメントは女性の社会進出が著しい今日
マネージャーとしてかかせないスキルのひとつです。
女性のすばらしい能力を活かせる管理職を目指しましょう！

　■女性中心の職場について

　さて、一般的な職場は大勢の男性の中に少数の女性メンバー
　ですが、その逆もあります。
　ここでは、女性中心の職場のマネジメントに関する注意点を
　書きます。

　実は、私がこのパターンです。

　基本的な行動パターンは女性が多かろうが少なかろうが同じ
　ですが、人数が多い分次の傾向が強くなってきます。

　・大勢いることによる無責任化
　・集団心理による愚痴や怠慢行為などのあたりまえ化
　・気に入らないメンバー間の排除活動
　・やる気の無いベテランに集団が引っ張られる

　他にあげればきりがありませんが、いちばんまずいのは
　放置しておくと不平不満を言ってあたりまえの風土が根づい
　て結果として、良いメンバーの居心地がわるくなり、会社とし
　て必要な人材が辞めてゆき、問題の多い人材ばかりが
　残ってしまうという事態です。
　これは、管理職が手を打たないと必ずこうなります。

　一番手っ取り早いのは、ダメなヤツを解雇するという方法
　ですが、実際はあらゆる事情で辞めさせられない場合が
　多々ありますので、なんとかそのままのメンバーでやりくり
　するしかありません。
　これを改善もしくは防ぐには、愚痴を言ってあたりまえの職場
　から、そういうことをひとりで言っていると恥ずかしい職場に
　変えていくしかありません。

　それを、実現するにはまず個人面談からです。愚痴だらけの
　職場でもひとりひとり話を聞くと、愚痴の火種はいつも少数の
　限られたメンバーで他のメンバーはお互いの力関係や標的
　にされたくないために、話を合わせているだけの場合がよく
　あります。つまり、多くのメンバーは愚痴を言いながら仕事
　をするのではなく、忙しくても助け合って気持ちのよい職場
　にしたいと思っているのです。

　どうです？なんだか光がさしてきませんでしたか？
　だから、個人面談が必要なんです。
　（個人面談については■女性部下との面談のコーナーを
　　参照ください。）
　個人面談で、やりがいのある職場作りについてお話をして
　みてください。かならず多くのメンバーが前向きであることが
　わかります。そしてそのことをお互いに共感できればもう
　恐いものはありません。気が付けば一部のやる気のない
　連中を大勢のやる気のある連中が取り囲んでいるという
　大逆転のシナリオです。やるきのある連中は、全員管理職
　であるあなたからお墨付きをもらっていますので恐いものは
　ありません。当然面談の際にやる気のあるメンバーには
　『君以外のみんなも同じように良い方向にかわりたいと
　思っているよ』ということはきちんと伝えておきます。
　そして、朝礼や課会であなたの口からみんなでやる気の
　ある集団に今日から変わっていくことを宣言してください。
　すると、やる気の無かった連中も途端におとなしくなります。

　そのうちへんな理屈をつけて自分がみんなからいわれの
　ない阻害をうけていると訴えてきます。
　そこまでいけばもう大丈夫です。
　その部下に対しても、良い方向に変われることを期待してい
　ることを伝えて返せばよいのです。それでも納得できず辞め
　いくのであれば、辞めていただいても良いと思います。
　それをさらに更正させて行くにはかなりのパワーとリスクを
　伴います。

　わたしも、そういった部下を過去に何名かかかえておりまし
　たが、変に情けをかけたことが本人にもまわりにも結果とし
　て良くなかったと今では思います。

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