女性部下のマネジメントは女性の社会進出が著しい今日
マネージャーとしてかかせないスキルのひとつです。
女性のすばらしい能力を活かせる管理職を目指しましょう！

　■女性部下との面談

　女性部下との面談を定期的に実施してください。
　その必要性は■はじめての女性部下や
　■女性社員と派遣社員についてのコーナーで説明いたし
　ましたが、面談は女性部下を持つ管理職の必須項目です。
　特に女性中心の職場で、女性が数字を稼ぐようなセクション
　の管理職の方は必ず実施してください。
　目標達成のためのミーティングよりも大切です。
　
　それでは最初になぜ個人面談が必要なのかをご説明しま
　しょう。
　基本的に女性は男性と違って自分に親身になってほしい
　生き物です。一方ではそう思っている反面、日ごろ自分が
　何を思っているのかを自ら積極的に言うタイプは稀です。
　いやいや、うちの女性はうるさいほど喋るし、いつも文句ばか
　り言っているからそんなことはないと思っているあなた、
　それは違いますよ。
　私が今お話しているのは本音の話です。

　どんなに日常でコミュニケーションがとれていると思っている
　女性部下も他のメンバーがいない状況でじっくりと本音を
　聞くと驚くほどいろいろな話がでてきます。『え〜っ！おまえ
　ふだんそんなふうに思ってたの？』なんてことはざらです。

　特に女性が何人かいる職場、さらには女性中心の職場で
　あればなおさらです。本当に結構ドロドロです。
　ひどい時は日替わりで敵・味方が変わるありさまです。
　えっ？そんなドロドロした世界にあえて首を突っ込みたく
　ないって？じゃあ、明日から女性部下の上司を辞めてくださ
　い。ドロドロしているからこそ、そのネットワークから唯一
　切り離され公平な立場にいる我々管理職が話を聞いてガス
　抜きをしてあげる必要があるのです。わかりますか？

　これをできるのは唯一我々だけです。女性メンバーのリーダ
　ーにもできません。これは、ある意味我々の特権であり、
　この面談で他のメンバーの誰とも共有できない二人だけの
　話題を持つことが、ひとりひとりの女性部下との何よりも強
　い絆になるのです。『本当に困ったときは課長に相談する』
　『課長にしか言えないことがある』を思ってもらえれば、
　女性部下とのコミュニケーションはほぼ完成したといえます。
　これがあれば、仕事上で多少の衝突があってもお互いの
　関係は簡単にはゆるぎません。

　では次に面談の具体的なやりかたを説明します。
　面談をいやがる上司の大半は、『面談で何を言えばいいの
　かわからない』『相談されたことに対して納得できる解決策
　を提示する自信がない』と言います。しかし安心してください。
　上司がいろいろためになる話をする必要もありませんし、
　問題を解決する必要もないのです。
　特に上司が喋りすぎる面談は禁物です。
　どうしてかって？それは、女性部下はそんなものを望んで
　いないからです。一番の貴方への期待はただ話を聞いて
　共感して欲しいのです。

　例えば、彼女や奥さんから悩みを相談された場合に、あなた
　は一生懸命その問題を解決するアドバイスをしようと相手に
　対して『ああしたほうがよかった』とか『こう言わなければ相
　手に伝わらないよ』なんてアドバイスをして『そんなこと言わ
　れたくて相談したんじゃないのに！』って逆切れされたことは
　ありませんか？

　私が昔妻からそう言われたときに、最後妻からいわれた
　のは『ただ話をきいてそうだねって言って欲しかった。私が
　あなたの会社の愚痴を聞いてるときに、あなたの行動に
　対してああしろこうしろと言ったことがある？ただ、聞いて
　大変だねって言って欲しいだけなのよ！』という言葉でした。
　これは本当になるほど！って思いました。まあ、言われなけ
　れば男には到底理解できない思考回路ですが・・・

　ですから、あなたは喋る必要も無ければ、無理に問題を
　解決する必要もないのです。大切なのはどんなに些細なこと
　でも如何に相手にたくさん喋らせられるかということです。
　ただし、早急に解決しなければならない深刻な問題につい
　ては、その場で解決できなくても何らかのアクションは当然
　必要ですよ。

　トップページに戻る

　※本ホームページ内容の複写、引用を無断で行うことを硬く禁じます。